2020年10月をきっかに再エネ分野はさらに加速!
2020年10月に日本は、「2050年脱炭素社会を目指す」ことを宣言しました。下火だった再生可能エネルギーが復活したきっかけでした。その後、ロシアとウクライナの戦争により電力が高騰した事や、東京都の太陽光設置義務化、川崎市も同様義務化へと梶が切られました。
脱炭素社会の実現をするためには、とかく一次エネルギーの消費を減らさなければならないわけですが、再生可能エネルギーは恰好な一次エネルギー減らす転換ビジネスです。
2012年から開始されたFITは100%創った電気を売るビジネスを皮切りに今では、FIT制度の他にFIP制度、完全自家消費、PPA会社との連携など太陽光発電1つを取っても様々なビジネスがスタートしています。目指せカーボンゼロ社会です。
屋根のフィールドも太陽光発電システムを設置がニーズが増大!
特に完全自家消費や第3社保有モデルのPPAでは、「屋根」をフィールドとしたビジネスが展開されています。これは、一般電力事業者等から購入している電気量割合を10とした場合、その割合を8(購入電力)対2(自分で創った再エネ電力orPPA事業者から再エネ電気の使用)、7対3、もしくは0対10など、自分で創った電気=再エネ電気の割合を増やすことにより、一次エネルギーの使用量を減らし環境価値の向上へにつなげていく時代になった。
事業用太陽光発電システムは、折版屋根や陸屋根などに設置されるケースが大半です。特に陸屋根より折版屋根に太陽光パネルを設置する事例が多いのではないでしょうか。その際、ローコストオペレーションを主体とするロードサイド店舗や倉庫型の店舗は、折版屋根が大半です。
施主も元請けもあまり気にかけない折版屋根のピッチ数
私も教えてくれるまで全く気になりませんでしたが、「施主の屋根を最大限に使用するのと施工性を考慮すると適正なパネルの寸法があるんだ!」と教えて頂きました。日本メーカーのパネルだと寸法が足りず、メジャーの中国メーカーだと土地設置メインのW数なため、日本の屋根形状が考慮されていない。
とは言え、各メーカーが、製品レパートリーを取り揃えていれば問題ない。適正なパネル寸法の理由を確認したところ、「500mmピッチの折版屋根に合った、日本人がパネルを持てる限界値、架台の数量の節約などができる」ことがわかったのです。
パネルはメーカー半年スパンで新商品を市場に投入していきます。今や、600Wレベルになると男子バレーボールのネットの高さ2,400mm超と一枚の重さは35㎏前後とかなり大きくなり、一人で持てるレベルも超えています。このパネルの大きさって一人で持てますか?持てませんよね…。
現在、建物設置の太陽光発電システムは最適化提案を前提としたコスト競争です。特に屋根型自家消費案件になりますと、スピードとコスト削減をしなければ案件獲得自体が難しくなっている状況です。そう考えますと1枚あたりのパネルの重さが25㎏前後であれば、成人男性が一人で持ち運べるため、作業効率としても最適化が図れ改善されます。
パネルは、重くなるとどうなるのでしょうか?人を増やさなければ同じ作業ができない、そのまま一人で持ち運びし過ぎると労働者に負担がかかり、ケガの可能性もでてくるという事です。
もうコスト削減をするところは、人のコストしかないと思われます。コスト削減ができなければ、人を増やして会社の利益を削るしかありません。
長辺2m超になると、パネル交換時には物流コストも嵩みます。2m未満が路線便・混載便です。2m超になるとチャーター便・指定便の対象となるため、物流コストがかさみます。これは、パネルの交換事由や新たに新品パネルを購入した際に現場に配送される物流コストですが、基本は元請け会社持ちで行われているため、見えない将来コストがあるということを認識しなければなりません。
長辺2m未満のパネルを採用すると、架台の金具の数量軽減につながる可能性があります。500mmピッチの折版屋根でパネルが2m未満であれば、4つの山があるわけなので4点止めで施工できます。※ただし、隅の方などの一部は6点止めなど設置する環境により異なります。
仮に2m超になりますと、1つのパネルを支えるのに6点から8点止めを行うため、4点止めより1.2~2倍近くの架台数量が掛かってくるためコスト増につながります。
施主目線&施工重視の元請会社は、コンソートソーラーのパネル採用していた!?
コンソートソーラーのパネルを最近聞くようになってきました。このコンソートソーラーは、様々なW数の製品レパートリーも用意されており、下限値は、370Wから現時点の最大W数は665Wまでと他社メーカーに引けを取らない製品数を持っています。その中でもマニアックな元請会社からは屋根用として重宝がられているのが460Wのパネルを調達し施工していることが分かりました。型式は、「M10ー60H」です。
このコンソートソーラーのM10ー60Hの寸法は、1,908×1,134×35mm、質量22.8㎏と「2m未満で25㎏未満の両方をクリア」しています。定格出力も460Wとこの寸法レベルだと他社と同等です。なかなか見つからない2m未満の長辺と25㎏未満の重さ販売しているメーカーはなかったのに・・・、ここにありました。
その他にもこのコンソートソーラーのメリットは、物量によりますが送料が他社と比べても安いらしいです。中小企業のEPCにとって、500kW未満の屋根設置には、この最適なパネルメーカーをチョイスし大企業とも差別化が図れるのではないでしょうか。発電出力500kW以上になると大企業のフィールドになってきます。逆に500kW未満のフィールド、特に競合が少ない分、チャンスです。
コンソートソーラージャパンは日本?中国?
コンソートソーラージャパンは日本の現地法人です。本国は、中国の無錫にコンソートソーラーグループ本部があり、最高技術顧問としてZhengrong shi博士を技術責任者とした事業展開を行っています。この人物は、中国の太陽光発電業界のリーダー的位置づけであり、サンテックを設立した人物で業界では有名です。
コンソートソーラージャパンはそのような歴史的背景のあるメンバーのバックアップ体制が整っている日本法人だとわかりました。今では、コンソートグループは、日本と中国以外にも、アメリカ、ドイツ、オランダ、ベンガル、シンガポール、韓国とグローバルしいてる成長企業。
今後も楽しみです。本国のコンソートソーラーのホームページを見ると、もしかすると屋根設置の実績が豊富にあるため、長辺1,908mmのパネルが施主からの声で生み出されたんでしょうね。ブランドカラーもいいですね!