苦手な電気・・・、電気料金の計算式は簡単!

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理科で覚えた懐かしい計算式「W(電力)=V(電圧)×A(電流)」

よくすべり台やポンプで水汲みのイラストを見ますよね。それを真似してみました。(笑)高さのあるすべり台は、スピードも速く爽快です。よく高さを電圧として例えられています。でも、傾斜の流れ(電流)に任せてお尻をついて滑ると、快調と思いきやお尻も熱くなり、勢いよくスピード出ません。

お尻とすべり台の面との摩擦によって、スピードを抑制されている状態=抵抗(オーム)がある状態です。それが両足2本脚で踵をつけて座って滑るとぐーんと一気にスピードアップします。これが抵抗が低い状態です。

懐かしくないでしょうか。このような小中学校で習った理科の原理原則が生活や事業の中に当たり前のように仕組み化されています。上流から下流に行けば、勢いもやわらかくなります。

電気が創り出されてから住宅まで届く、これもすべり台と同じ

原子力発電所、火力発電所、水力発電所の圧の高い電気が創られます。そして電線を通って沢山電気を使ってものづくりをする製造業に配電したり、さらに遠方の住宅や小さな工場へ電気を配電します。

いきなり電線から店舗に電気を送るわけではなく、キュービクル(受変電設備)を介して、核中規模の中規模製造業、ロードサイド店舗、病院介護施設、オフィスビルでも使える電圧レベルに落とし店舗内等で使用しています。

家庭・小規模レベルの飲食店であれば、電柱に設置されている「柱上変圧器(電柱にぶら下っているバケツみたいなもの)」を通して電圧をさらに減らし、電気を配電しています。スタートは50万Vですが、一般家庭は100Vないし200Vのため、安全に使用でき状態までに相当電圧を落としています。

ピカチュウの必殺技は?10万ボルトです!家庭では全く使えない電気です・・・。

住宅用は、100Vか200Vの何れかになります。基本は100V仕様の家電製品を通して電気をつけたり、テレビ、パソコンが見たり使えたりできる状態になります。200Vは、IHクッキングやエアコン、ここ最近では6kWタイプのEV充電器が200Vです。

事業主は低圧・高圧・特別高圧の電力区分に応じた電気を契約し使用している

特別高圧の電気を使用している製造業等はかなり大きな工場ですので、一般的には、低圧や高圧の契約電力でビジネスを行われている方が多いと思います。ロードサイド店舗型の飲食店やドラッグストアなど、ほぼ低圧または高圧の何れかで電気を契約しています。

低圧と高圧の大きな違いは、キュービクル(受変電設備)の設置の有無が大きなポイントになります。店舗内にキュービクルがあれば契約電力50kW以上の高圧電力の店舗だと言うことがわかります。

ちょっと太陽光発電のことを触れておきますと、ここ最近はロードサイド店舗の屋根にも太陽光発電システムを設置される企業様が増えてきました。将来的な電力高騰及び脱炭素社会実現に向けて、各企業が対策をし始めています。

太陽光設置する際に注意した方がいいのが、高圧店舗でキュービクルを設置されている場合は、キュービクルの空き容量の確認を要します。契約電力50kWで太陽光をAC50kW未満の太陽光を設置して自家消費した場合、契約電力50kW+太陽光50kW未満の100kW弱になるため、キュービクルの空き容量が無ければ、キュービクルを改造する必要があるためコストが増えます。

また、低圧のコンビニ店舗でLEDライトは電灯契約、動力はエアコン・冷蔵冷凍で電気を使用している場合です。低圧店舗はキュービクルが不要ですが、太陽光を設置する場合は注意が必要です。

仮にコンビニの屋根に太陽光を仮にAC30kWを動力の自家消費に使いたいとなった場合、動力で30kW相当使用していた場合、これも太陽光と合算して60kW相当になります。そのため、キュービクルの導入コストと+αの施工費等々でコストがかさむケースもありますので注意が必要です。

電気料金明細の仕組みは下記の計算式で成り立っている!

たまたま再エネ関連の仕事に携わっているから気になってみてしまいますが、携わっていなければ何故かわからないけど、電気料金を毎月あがっている。テレビのニュースでも電気料金があがるニュースを見て、「あ~来月からさらにあがるんだ」と思って、終了されていませんか。

上記の計算式は家庭用も事業用も同じです。

従量電灯A

従量電灯Aは、「5A(アンペア)」の契約容量に適用されているプランです。従量電灯の中でも契約容量が最も小さいため、共同住宅の廊下や階段といった共用部分の照明などによく利用されています。

従量電灯B

従量電灯Bは、10~60Aの契約容量に適用されているプランです。従量電灯の中でも最も契約件数が多く、家庭向けの電気料金プランとしては一般的な料金体系といえます。

従量電灯C

従量電灯Cとは、「6kVA(キロボルトアンペア)」以上50kVA未満の契約に適用されているプランです(1kVA=10A)。電気の使用量が多い一般家庭や、商店・事務所などで契約しているケースが多く見られます。

東京都内の戸建て住宅は10年で約3,000円(1月)アップ!

※参照元:東京都 家庭におけるエネルギー使用状況

上記は、2014年1月の実態調査による平均値です。2024年9月ベースに直した場合の一般家庭に多い「従量電灯B」で戸建て住宅530kWhで計算します。

〈基本料金〉

①30A:935円25銭、②40A:1,247円、③50A:1,558円75銭、④60A:1,870円50銭

〈電力量料金〉

1)第1段階料金(最初の120kWh以下):29円80銭
120kWh×29円80銭=3,576円
2)第2段階料金(120kWh超300kWh以下):36円40銭
3)180kWh×36円40銭=6,552円
4)第3段階料金(300kWh超):40円49銭
230kwh×40円49銭=9,312円.7銭
計約19,440円/月
従量電灯B
〈燃料費調整額〉
▲10.37円/kwh×530kwh=5496.1円
燃料費調整のお知らせ(2024年9月分)

〈再エネ賦課金〉
3.49円/kwh×530kwh=1849.7円
再生可能エネルギー発電促進賦課金単価

①30A:16,729円
=935円+19,440円ー5,496円+1,850円

②40A:17,041円
=1,247円+19,440円ー5,496円+1,850円

③50A:17,353円
=1,559円+19,440円ー5,496円+1,850円

④60A:17,665円
=1,871円+19,440円ー5,496円+1,850円

計算してびっくり10年で3,000円近く増えたんだ・・・。再エネ賦課金は、FITもFIP制度も両方一般消費者にかかりますが、FIP制度の方が市場連動(入札による競争)により軽減されていると言われています。

何れにしても太陽光の自家消費を行うことによって、電力会社から購入している使用電力量を減らすことができるので、太陽光発電システムの設置が現在盛んに導入されている理由の1つです。

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この記事を書いた人

カーボンフリー社会の実現が2050年。エコや電気に関することは、これからもずっと続くエコライフ!環境にやさしい商品や再生可能エネルギー、何かいい情報がありましたら、ご紹介してきます。日記としても書いていきます。〈保有資格〉宅地建物取引士・FP・貸金業取扱主任者

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